つまり、住まいを再び大原へ移すこととなりました。時期は、夏になります。
以前住んでいた大原の借家が退去を迫られ、何とか隣町市原の家に移ってから約8年間。市原での生活は、便利で心地よかったものではありました。
とは言うものの、農業を大原でやりながらも住まいは別と言う事に対して、自分の中でモヤモヤとしたものがくすぶっていました。農地からの距離が物理的に不便というだけでなく、中途半端な立ち位置にいる自分に疑問が湧き、自己の存在意義を見出だせない日々が続いていました。
これでようやく、このモヤモヤとした感じの長いトンネルから抜け出すことが出来そうです。もっとも、抜け出す先は、安穏な世界だけが広がっているとは言えそうにありませんが。
この先しっかりとローン返済をしていかねばならないなど、金銭的な心配は当然あります。しかし、これは今まで以上に仕事を頑張って解決するしかない。
それよりも、申し訳なかったのは、二人の子どもたちの事。転校すると今の学校の仲の良い友達との別れが来ます。
本当にこれだけは、親のエゴで子どもの人間関係を裂く事となってしまい、申し訳ない思いで一杯です。
もう少し早く家が見つかれば良かったものの、自身の不徳のせいで少々時間がかかり過ぎました。
いざ実際に動き出す段階になると、前に進むのも単純に喜ばし事だけではない様です。
いずれにせよ、もう時計の針は進み始めました。色々な思いを踏まえつつ、前に進んで行きます。